fc2ブログ

記事一覧

本日、複式家計簿ver.1.10.1をリリースしました。

本日、複式家計簿ver.1.10.1をリリースしました。
無料版、pro版の両方をリリースしました。
今回、大幅な修正となったため、間隔がだいぶ空いてしまい申し訳ございませんでした。
ベータ版でのテストにご協力いただいた皆様には、ご協力いただきまして大変ありがとうございました。

今回の修正内容は以下の通りです。
機能追加・変更だけで数がかなり多くなりますので、不具合の修正については割愛させていただきます。

①外貨建て取引の機能を追加
これまでは同一通貨建て(円建て)取引のみでしたが、例えばドルの取引など異なる通貨建ての取引を入力できるようになりました。
異なる通貨としては、②のアカウントを外貨建てとする方法の2本立てで少々ややこしいのですが、こちらはこれまでの円建てのアカウント内で別の通貨を入力できる機能です。
基本は円建てですが、メモ的に外貨情報も保持できる、といったイメージです。
ただ、単なるメモではなくレートによる自動計算や、円→外貨に交換した時と外貨→円に戻した時とのレート差に基づく為替差損益の計算にも対応し、現預金は残高管理も可能となっています。
詳しい使い方はブログに記事を掲載していますので、そちらをご参照ください。

②外貨建てアカウントの機能を追加
アカウントごとに通貨を保持できるようにし、そのアカウント内の取引はすべてその通貨建てで記録するとともに、裏側で円換算も行い、外貨建てと円貨建ての両方の取引記録や集計結果を照会できる機能です。
つまり、ドルのアカウントだとすると、ドル建てのB/S、P/Lと円建てのB/S、P/Lの両方を照会できます。
円建てのB/S、P/Lもあるので、連結にも対応しています。
通貨の異なるアカウント間の振替では為替差損益の計算にも対応しています。
こちらも詳しくはブログの記事をご参照ください。

①と②は機能として重複する面もあり、どのように使い分けるか難しいところですが、数日海外旅行に行くという程度であれば①を、旅行や出張などで海外に行く頻度が高い場合は②を、といった感じで使い分けていただければとよろしいかと思います。
簿記の実務をご存知の方には、①は外貨建て取引、②は外国子会社の財務諸表の換算と同様の機能、と言った方がご理解いただきやすいかもしれません。

この2つの機能は、正直なところちょっと複雑なことをするとすぐ不具合が出るレベルだろうと思っています。
ベータ版でもこの機能に関するご指摘はほぼ無く、あまりご使用いただけていなかったものと考えています。(不具合が無いから指摘が無かったのならそれに越したことはないのですが。)
ですので、使われる方は、少しずつ様子を見ながら使い始めていただき、おかしな動作をした時はご報告いただけると幸いです。

③金額、数量の小数入力に対応(通貨、科目設定で変更)
外貨建て取引に対応したことに伴い、小数の入力にも対応しました。
実は今回修正に時間がかかったのは外貨建て取引よりもこちらの影響が大きかったのです。
開発当初は外貨に対応する想定はなかったため、金額が整数であることを前提にシステム全体が設計されていたので、これを小数に対応するためにシステム全体にわたる見直しが必要となりました。
そのため、この部分でも今後不具合が生じる可能性はあると考えています。
とは言え、ベータ版でもそこそこ検証できたので、普通に使う分にはあまり問題はないのだろうと思いますが、桁数を変更するなど、イレギュラーなことを行うと表示がおかしくなる画面が出てきそうな気がしています。
この点も問題が生じた都度対応していきたいと思います。
数量については、棚卸資産と有価証券が該当しますが、こちらも怪しい部分は同様です。

④インポート、エクスポート
インポート、エクスポートも大幅に直しました。
そもそもこれらは当初リリース後にほぼ機能変更がされておらず、リリース後に追加された、複合仕訳(貸借それぞれ複数行となる仕訳)、複数アカウントに今回ようやく対応いたしました。
また、今回追加した外貨建て取引にも対応しています。
これらに対応したことに伴い、フォームも変更しています。
アカウントや通貨などの項目が追加されたこともありますが、これまでは貸借1行のみだったため、1仕訳を1行に表示する形式のフォームからインポートしていましたが、複合仕訳に対応することとなったことから、貸借を別の行に表示するフォームに変更しました。
この変更に伴い、インポートでの仕訳Noの取り扱いも変わりました。
これまでは新規登録では仕訳Noはブランク、更新時はエクスポートした仕訳Noをそのまま記載、という形でしたが、複数行で1つの仕訳を意味することとなったので、どの行が同じ仕訳かを識別するために、新規登録時にも同じ仕訳には同じ仕訳Noを入力していただくようにしました。
同じ仕訳であるということがわかればいいので、入力するのは文字でも数字もなんでも構いません。
同じ値であれば同じ仕訳を判定し、その仕訳Noがすでにデータベースにあれば更新、なければ新規登録、と処理します。
若干いまいちな点としては、インポートではアカウントや通貨のコードを入力していただきますが、その値を確認する手段がエクスポートしかありません。
そのため、一旦登録するアカウントや通貨のデータを作っていただき、それをエクスポートして値を確認する、といった作業が必要となります。
この点は今後改善していきたいと考えています。
また、これまで一度の処理で100行までしか対応していませんでしたが、これを1000行まで対応するようにしました。
処理能力が低い端末でも問題なく動作するのかどうか、多くの端末でテストしたわけではないのでよくわかりません。
よって、大量のデータを処理する場合は必ずバックアップをお取りいただき、失敗したらやり直せるように準備していただきますようお願いいたします。
インポート機能の詳細については、ブログの記事を更新していますので、使われる方はご確認ください。

⑤日付選択ダイアログを変更
年月ボタンなどの日付を選ぶ画面を変更しました。
これまでは開発ツール側で用意してくれていたお手軽な道具を用いていたのですが、Androidのバージョンが上がり、カレンダーなどに対応したことに伴い、その道具だとうまくハンドリングできなくなってしまったため、その道具を使うのをやめて新たに自分で作りました。
そのため配色などの統一感が向上しています。

⑥仕訳入力画面での0円での登録を許可
これまでは0円で仕訳を登録する必要性は無いと考えて、エラーとしていましたが、先日付で金額は未確定だが、発生することは確かなので登録はだけしておく、といった使い方も考えられますので、エラーとしないこととしました。

⑦各仕訳入力画面の金額のタップでクリップボードの数値を貼り付け
仕訳入力する情報が他のファイルなどにある場合に、金額を画面で入力するのではなく、コピー&ペーストできるように、金額欄の長押しで数字を貼り付ける機能を追加しました。
数字がコピーされている場合のみ貼り付けます。

⑧不具合の修正
タググループや定型仕訳のグループが機能しないという重大な不具合がありましたが、対応しています。
その他、色々対応していますので、説明は割愛させていただきます。

今回は以上です。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

PR

プロフィール

mgm.shg(開発者)

Author:mgm.shg(開発者)
企業会計より家計簿が好きな公認会計士です。複式家計簿というAndroidアプリを作ってます。

よくある質問はこちら

Twitterもやってます。よかったらフォローしてください。
@fukushiki2014

カウンター