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複数アカウントの使い方①

1.概要
複数アカウントは、ひとつのスマホで複数の単位の家計簿をつけることができる機能です。
例えば、家庭の家計簿とは別に自分の小遣い用の家計簿をつけたり、あるいはプライベート用と仕事用で分けたり、といった使い方ができます。
それぞれのアカウントごとに登録した結果を、個々のデータとして、あるいは集計して見ることができるとともに、すべてのアカウントのデータを合算して見ることもできます。(合算することを当アプリでは「連結」と表現します。)
さらに、各アカウント間でデータを振り替えることもできます。(振り替えを行う仕訳を「連結仕訳」と呼びます。)

それでは使い方を具体的にご説明します。

2.アカウントの登録
アカウントは各画面の右上に表示されます。
初期状態では「メインユーザー」と表示されています。
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アカウントをタップすると以下のようなダイアログが表示されます。
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画面に表示するデータのアカウントを変更する場合は表示したいアカウントをタップします。
「連結」をタップすると全アカウントのデータを合算したデータが表示されます。
アカウントを追加する場合は「…追加する」をタップしてください。そうすると下記のダイアログが表示されます。
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アカウント名に名前を入力してOKするとアカウントの登録が完了します。
なお、アカウントの右側に表示されているアイコンをタップすると一度登録したアカウントを変更または削除ができます。
(変更は名称の変更のみ、削除はそのアカウントで登録された仕訳がない場合のみ可能です。)

3.アカウントごとの仕訳の登録と表示
アカウントごとの仕訳の登録と登録されたデータがどのように集計・表示されるかを確認します。
ここではアカウントを「プライベート」と「仕事」の2つとします。
まず、「プライベート」で仕訳を登録します。
そのためには、仕訳登録画面の右上のアカウントを「プライベート」として仕訳を登録します。
ここでは、まず給料で現金を100,000円もらい、現金で500円の食費を支払うことを想定します。
そうすると以下の2本の仕訳が計上されます。
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この結果、カレンダー画面はこのように表示されます。
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100,000円もらって、500円支払ったので、現金の残高は99,500円となります。
また、損益計算書には給料100,000円と食費500円が表示され、利益は差額の99,500円となっています。

次にアカウントを「仕事」に変更して、800円の交通費を計上すると、カレンダー画面は以下の通りとなります。
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「仕事」アカウントでは収入はなく、800円の支出のみでしたので、現金残高としてはマイナス800円となりました。
損益計算書には交通費が800円計上されています。

このように、ひとつのアプリ上で2つの異なる家計簿情報を登録し、集計・表示することができます。
これまでは各アカウントごとに結果を表示させましたが、これを合算(「連結」)して表示するとこのようになります。(右上のアカウントを「連結」に変更します。)
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まず、損益計算書を見てみると、「プライベート」で登録した給料と食費が表示されているとともに、「仕事」で登録した交通費も表示され、すべてのアカウントのデータが表示されていることがわかります。
また、現金残高は98,700円となっていますが、これは「プライベート」の99,500円と「仕事」の-800円の合計となっています。

4.アカウント間の振替(連結仕訳)
上の例で「仕事」アカウントの現金残高が-800円となっていました。
これは、「仕事」アカウントでは現金が無かったにも関わらず、交通費を支払ったためです。
アカウントごとに資産も分けて管理したいという場合には、現金がマイナスというのはおかしな状況です。
本来であれば「プライベート」の現金を一部「仕事」用に振り替えてあげるべきでしょう。
ここではマイナスとなった800円を「プライベート」から「仕事」に振り替えるために以下の仕訳を計上します。
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ここで、借方で「仕事」という科目を選択しています。
実は、アカウントを登録すると、登録したアカウントの名前と同じ名前の科目が自動で作成され、仕訳の計上に使うことができます。(仕訳を入力する画面のうち「仕訳入力」画面のみで行うことができます。)
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一番下に「仕事」が登録されていることが確認できます。
この科目を使うことで別のアカウントに振り替えることができるのです。

さらに、アカウントの科目を使って仕訳を計上した場合は、振替先のアカウントで自動で仕訳が計上されます。
ここでは「仕事」アカウント側で以下のような仕訳が計上されています。
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「プライベート」アカウントで
 (借)仕事 800円 (貸)現金 800円
という仕訳を計上したところ、「仕事」アカウントで
 (借)現金 800円 (貸)プライベート 800円
という仕訳が計上されました。
これで、「プライベート」から「仕事」に現金800円を移動させることができました。
その結果がどのようになったか、「仕事」アカウントのカレンダー画面を見てみると、
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先ほど現金残高がマイナスとなっていたのが、解消されています。
一方、貸方に「プライベート」が計上されています。
これは意味合いとしては、「仕事」アカウントが「プライベート」アカウントから800円借りたので、返済すべき負債と考えることもできますし、あるいは返す必要のない資本金のようなものと考えることもできます。

このようにアカウント間を繋ぐための仕訳という意味で、アカウント科目を用いた仕訳を当アプリでは「連結仕訳」と呼ぶことにします。

最後に、ここまで入力した結果、アカウントを連結しての表示ではどのようになっているかを確認します。
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上で見た、連結仕訳を入力する前の連結表示とまったく同じ状態となっています。
各アカウントごとには「プライベート」や「仕事」といった相手側のアカウント名の科目が表示されますが、連結表示ではこれらは表示されないことになります。
なぜなら、連結して表示する場合には、もともとアカウントの違いを意識せずすべての仕訳を合算して表示するので、アカウント間での振替ということがそもそも問題とならないためです。

5.貸借で異なるアカウントの仕訳を計上
上では、「仕事」アカウントで使用する現金を「プライベート」アカウントから振り替えることにしました。
しかし、各アカウントで現金などの資産を管理するのではなく、資産はメインのアカウントのみで管理することにして、その他のアカウントで仕訳を計上する場合に、メインのアカウントの資産を指定して入力することができます。
この入力を行うためには、まず設定画面で「貸借で異なるアカウントを選択」にチェックをつけます。
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そうすると科目の一覧がこのように表示されます。
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先ほどと同じように一番下に「仕事」と表示されていますが、右側に先ほどは「資産・負債」と表示されていたのが「アカウント」に変更されています。
先ほどは「仕事」は科目を意味していたため、科目の種類を意味する「資産・負債」が表示されていましたが、チェックをつけたことで「仕事」はアカウントを意味することに変わりました。
これを選択すると以下のようになります。
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また科目の一覧が表示されましたが、上の方を見てみると「【仕事】」と表示されています。
これが科目のアカウントを意味します。
つまり、まず「仕事」アカウントを選択した上で、次にあらためて科目を選択することになります。
ここで科目を選択して入力画面に戻ると以下のように表示されます。
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ここでも「【仕事】」が科目の前に表示されており、これで「現金(現金)」は「仕事」アカウントの残高から使用されることになります。
これで登録ボタンを押すと以下のような仕訳が計上されます。
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先ほど入力した仕訳が計上されていることがわかります。
ここで、アカウントを見てみると「連結」と表示されています。
これは、今入力した仕訳の貸借が異なるアカウントであったため、入力した仕訳を表示するためには、どのアカウントでも表示できる「連結」とする必要があるためです。
それでは、入力した時に選択されていた「プライベート」アカウントではどのように表示されるか確認してみます。
右上のアカウントで「プライベート」を選択すると以下のように表示されます。
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入力した時は貸方に「【仕事】現金(現金)」を選択しましたが、ここでは「仕事」だけが表示されています。
これは「4.アカウント間の振替(連結仕訳)」で見た、アカウント間の振替仕訳と同じ形になっています。
つまり、入力方法としてはアカウント→科目という形になっていますが、仕訳としては別アカウントを科目として取り扱う振替の仕訳と同じ形になるのです。
今度は「仕事」アカウントを選択すると以下のようになります。
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やはり上で見た振替仕訳と同様に逆側に「プライベート」が表示されています。
振替仕訳と一点だけ異なるところがあるのは、振替仕訳では「仕事」科目と「プライベート」科目の相手科目はどちらも現金でしたが、ここでは食費と現金と異なる科目になっています。
振替仕訳が特定の科目残高を異なるアカウント間で移動させる方法であったことから、相手科目は同じになるのに対し、貸借で異なるアカウントを選択する方法では、貸借に異なる科目を指定できることから、少しだけ結果が変わってきていますが、基本的な考え方は同じになります。

複数アカウントの基本的な使い方は以上になります。
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Author:mgm.shg
企業会計より家計簿が好きな公認会計士です。複式家計簿というAndroidアプリを作ってます。

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